お台場キャンピングカーフェア実地レポート
「キャンピングカーは定年退職した富裕層の趣味だ」「大きすぎて運転できない」。
もしそう考えているなら、その認識はアップデートが必要かもしれない。
11月23日、お台場で開催された「キャンピングカーフェア」を取材した。寒空の下であったが、会場は多くの来場者の熱気に包まれていた。
そこで目撃したのは、「ごく普通の家族」や「一人旅を楽しむ若者」が、それぞれのライフスタイルに合わせて車を選んでいる姿だ。
今のキャンピングカー市場は、かつてのイメージとは大きく異なっている。現地の様子から見えてきた、市場の「今」をレポートする。


会場を見渡して驚かされたのは、来場者層の多様さだ。
もはやキャンピングカーは特殊な愛好家だけのものではなく、「家族やペットとの時間を豊かにするツール」として定着しつつある。


会場で特に人だかりができていた、初心者にも推奨できる3つのタイプを紹介する。
(例:デリカD:5ベース / 約480万円〜)
外見は一般的なミニバンだが、車内にはフルフラットのベッド空間が広がる。
「平日は通勤や買い物に、週末は車中泊へ」という使い分けが可能であり、「大型キャンピングカーを置く駐車場がない」という都市部マンション住まいの層から熱い視線を集めていた。

(例:エブリ系 / 200万円台後半〜)
現在、最も活気があるのがこのジャンルだ。
軽バンの限られた空間に、テーブルやベッドが巧みに組み込まれている。
価格も300万円以下から検討可能であり、「これなら自分の趣味部屋として所有できる」と、熱心に商談するソロ参加者の姿が印象的だった。
★「軽」でも妥協なし
予算を500万円前後まで広げれば、電子レンジや家庭用エアコン、ポップアップルーフ(屋根裏就寝スペース)を備えたモデルも選択肢に入る。軽自動車とは思えない居住性だ。



(例:ポーランド製トレーラー / 約320万円)
「エンジンを持たない部屋」を、現在の愛車で牽引するスタイル。
一定の重量以下であれば牽引免許は不要である点は、意外と知られていない。
「運転中はいつもの乗用車、キャンプ場に着いたら離れ家」という運用が可能で、コストパフォーマンスに優れた選択肢と言える。

主催者である日本RV協会は、今回のフェアを通じて明確なビジョンを掲げている。
「欧米のように『暮らすように旅をする』文化を、日本にも根付かせる」
ホテルの予約やチェックイン時間に縛られず、思い立った時に出発し、気に入った景色の前でコーヒーを飲む。
そんな「自由」を手に入れる手段として、多くの人々がキャンピングカーを選び始めているのだ。




今回のお台場フェアで痛感したのは、「選択肢の圧倒的な多さ」だ。
予算や目的に合わせ、自分にぴったりの相棒を選べる時代になった。
「次の休みはどこへ行こうか」。そう考えるだけで心が弾む生活を、キャンピングカーで始めてみてはどうだろうか。