車検の法定費用の早見表(2026年)―重量税・自賠責・印紙代の合計と、車検の受け方で変わる手数料、見積もりの見分け方
重量税の区分・自賠責の月数・車検の受け方(窓口申請・OSS・持込検査)が前回と同じなら、法定費用は2年前より高くなります。2026年4月1日に検査手数料が上がり、自賠責保険料も11月1日以降に始まる契約から上がります。乗用車の重量税がエコカーの額になる燃費の基準も、5月1日に引き上げられました。
前回はエコカーの額だった車両重量1,000kg超1,500kg以下の乗用車が、今度はエコカーに当たらないと、重量税だけで前回との差は9,600円です。自賠責が11月以降に始まる車なら、法定費用の合計は前回より1万円あまり増えます。
見積もりの総額が前回より上がっていたら、そのうち法定費用の分がいくらかは、車検証の車両重量と初度登録年月(軽自動車は初度検査年月)から早見表で引けます。
法定費用の合計早見表
自家用の乗用車と軽自動車が、2年ごとの車検(継続検査)で払う法定費用の合計です。表の額は、重量税に、自賠責保険料と、指定工場が窓口で申請するときの検査手数料2,100円を足したものです。自賠責は、沖縄県と離島を除く地域で、2026年11月1日以降に始まる契約の額です(沖縄県と離島は最後の節)。指定工場は、工場の中で検査まで済ませられる整備工場で、民間車検場とも呼ばれます。
普通車は、車検証の「車両重量」欄の値で行を選びます。軽自動車は重さで分かれず、軽トラックや軽バンも額は同じ行です(エコカーに当たる条件は乗用の軽と違います)。
| 車の重さ | 自賠責 | エコカー | 13年未満 | 13年経過 | 18年経過 |
|---|
| 軽自動車 | 24か月 | 25,760円 | 27,360円 | 28,960円 | 29,560円 |
| 軽自動車 | 25か月 | 26,270円 | 27,870円 | 29,470円 | 30,070円 |
| 500kg超1,000kg以下 | 24か月 | 30,660円 | 37,060円 | 43,460円 | 45,860円 |
| 500kg超1,000kg以下 | 25か月 | 31,170円 | 37,570円 | 43,970円 | 46,370円 |
| 1,000kg超1,500kg以下 | 24か月 | 35,660円 | 45,260円 | 54,860円 | 58,460円 |
| 1,000kg超1,500kg以下 | 25か月 | 36,170円 | 45,770円 | 55,370円 | 58,970円 |
| 1,500kg超2,000kg以下 | 24か月 | 40,660円 | 53,460円 | 66,260円 | 71,060円 |
| 1,500kg超2,000kg以下 | 25か月 | 41,170円 | 53,970円 | 66,770円 | 71,570円 |
| 2,000kg超2,500kg以下 | 24か月 | 45,660円 | 61,660円 | 77,660円 | 83,660円 |
| 2,000kg超2,500kg以下 | 25か月 | 46,170円 | 62,170円 | 78,170円 | 84,170円 |
| 2,500kg超3,000kg以下 | 24か月 | 50,660円 | 69,860円 | 89,060円 | 96,260円 |
| 2,500kg超3,000kg以下 | 25か月 | 51,170円 | 70,370円 | 89,570円 | 96,770円 |
| 車の重さ | 重量税 エコカー | 重量税 13年未満 | 重量税 13年経過 | 重量税 18年経過 | 自賠責 24か月 | 自賠責 25か月 |
|---|
| 軽自動車 | 5,000円 | 6,600円 | 8,200円 | 8,800円 | 18,660円 | 19,170円 |
| 500kg超1,000kg以下 | 10,000円 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 | 18,560円 | 19,070円 |
| 1,000kg超1,500kg以下 | 15,000円 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 | 18,560円 | 19,070円 |
| 1,500kg超2,000kg以下 | 20,000円 | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 | 18,560円 | 19,070円 |
| 2,000kg超2,500kg以下 | 25,000円 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 | 18,560円 | 19,070円 |
| 2,500kg超3,000kg以下 | 30,000円 | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 | 18,560円 | 19,070円 |
「エコカー」は、燃費と排出ガスの基準を満たす車の額です。2026年5月からの車検では、ガソリン車・LPG車・クリーンディーゼル車(ハイブリッド車を含む)の乗用車なら、令和2年度燃費基準を達成し、令和12年度燃費基準の80%以上を達成していることが条件です(排出ガスの条件つき)。WLTCモードの燃費値を持たない古い乗用車は、令和2年度燃費基準の116%以上などの別の基準で決まります。
軽トラックや軽バンなど貨物の軽は、令和4年度燃費基準を達成しているかどうかで決まります(排出ガスの条件つき)。電気自動車などは、最初の車検より後も、2028年4月までの車検では原則としてエコカーの額です。エコカーに当たる車は、13年・18年がたっても額が上がりません。
13年経過・18年経過の額になるのは、エコカーに当たらない車です。普通車は、初度登録年月から12年10か月以後に新しい車検証の交付を受けると13年経過、17年10か月以後なら18年経過になります。軽自動車は、初度検査の年から13年(18年)を経過した年の11月以後です。
新車のときに重量税が免除された電気自動車などは、最初の車検も重量税が0円になることがあります。新車のときの車検証の満了日から数えて15日を経過する日までに次の車検証の交付を受け、新車のときから構造などを変えていない場合に限ります。重量税が0円の車の法定費用は、普通車が24か月で20,660円・25か月で21,170円、軽自動車が24か月で20,760円・25か月で21,270円です。
新しい自賠責が2026年10月31日までに始まる契約なら、表の額から、普通車は910円、軽自動車は1,120円(25か月は1,130円)を引きます。今の自賠責に切れ目なくつなぐ場合、新しい自賠責は今の自賠責が終わる日に始まります。
車検の受け方で変わる検査手数料
検査手数料は、車をどこで検査するかと、申請を窓口でするかインターネットでするかで変わります。早見表の2,100円は、指定工場が窓口で申請する場合の額です。
| 車検の受け方 | 車の種別 | 2026年4月から | 2026年3月まで | 早見表との差 |
|---|
| 指定工場・インターネットで申請(OSS) | 普通・小型・軽 | 1,850円 | 1,600円 | −250円 |
| 指定工場・窓口で申請 | 普通・小型・軽 | 2,100円 | 1,800円 | 0円 |
| 持込検査(認証工場・ユーザー車検) | 普通 | 2,600円 | 2,300円 | +500円 |
| 持込検査(認証工場・ユーザー車検) | 小型 | 2,500円 | 2,200円 | +400円 |
| 持込検査(認証工場・ユーザー車検) | 軽 | 2,500円 | 2,200円 | +400円 |
指定工場に出した車は、工場の自動車検査員が検査をして、保安基準適合証という書類を出します。これを運輸支局や軽自動車検査協会に出せば、車の持ち込みは要りません。
指定工場ではない整備工場(認証工場)に出した車は、工場が運輸支局や軽自動車検査協会に車を持ち込んで検査を受けます。持ち主が自分で持ち込むユーザー車検も、同じ持込検査の額です。
OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)は、インターネットで申請し、税や手数料も電子納付で払う仕組みです。車検の検査手数料にOSSの額があるのは指定工場が保安基準適合証を出す場合だけで、持込検査にOSSの額はありません。
持込検査の普通と小型は、車検証の「自動車の種別」欄で分かれます。指定工場で受けるなら、普通車も小型車も軽自動車も同じ額です。
手数料には、国(軽自動車は軽自動車検査協会)に納める分と、自動車技術総合機構に納める分があります。指定工場の窓口申請の2,100円なら、国に1,700円、機構に400円です。機構の400円は技術情報管理手数料という名前で、OBD検査に使う車の故障コードなどの情報を管理するための費用です。運輸支局の窓口では、国の分を自動車検査登録印紙、機構の分を自動車審査証紙で納めます(キャッシュレス決済もあります)。
見積書の検査手数料が1,850円なら指定工場のOSS、2,100円なら指定工場の窓口申請、2,500円か2,600円なら持込検査の額です。
前回の車検と額が違うわけ
2年前(2024年)の車検のあと、法定費用の3つはどれも決まりが変わりました。
検査手数料は、2026年4月1日に上がりました。上の表の「2026年3月まで」の額から、指定工場の窓口申請と持込検査は300円、OSSは250円の値上げです。
重量税は、額そのものは変わっていません。2026年5月1日に、ガソリン車・LPG車・クリーンディーゼル車の乗用車がエコカーの額になる、令和12年度燃費基準の達成率の下限が80%に上がりました。2024年1月から2025年4月までの車検では70%、2025年5月から2026年4月までは75%でした。WLTCモードの燃費値を持たない乗用車の基準も、令和2年度燃費基準の109%以上(2025年5月〜2026年4月)から116%以上などに上がっています。前回エコカーの額で、今の基準(80%以上、WLTC燃費値を持たない車は116%以上などの別の基準)のどれにも当たらなくなった乗用車は、早見表の同じ行の「13年未満」の列に移ります。
自賠責保険料は、2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約から上がります。24か月で、普通車は17,650円から18,560円に、軽自動車は17,540円から18,660円になります。
この3つのほかに、エコカーに当たらない車で、前回の車検のあとに13年経過・18年経過へ移ったものは、重量税が早見表の一つ右の列の額になります。1,000kg超1,500kg以下の車が13年未満から13年経過に移ると、重量税は24,600円から34,200円です。
区分が変わらない車でも、前回と同じ自賠責24か月・指定工場の窓口申請で、新しい自賠責が11月以降に始まるなら、普通車は1,210円、軽自動車は1,420円上がります。自賠責の910円・1,120円に、検査手数料の300円が加わった額です。1,000kg超1,500kg以下で13年未満の車なら、2年前の44,050円が45,260円になります。
見積書の法定費用と整備料金の見分け方
車検の費用は、整備工場に払う料金と、国や保険会社に払う法定費用に分かれます。法定費用は重量税・自賠責保険料・検査手数料の3つで、整備工場は客に代わって重量税を納め、自賠責の加入手続きをして、検査手数料を払います。国土交通省の車検の費用の案内には、次のようにあります。
自動車重量税などの法定費用は、本来、ユーザーが国等に直接お支払いすべきものです。
同じ案内は、車検を頼むときに法定費用を用意するよう求めています。
見積書や料金表では、同じ費目でも店によって名前が違います。2026年10月に見た販売会社3社の車検料金表では、検査手数料が「検査手数料」「印紙代」「印紙税」と3社とも別の名前で載っていました。店に払う料金は「点検整備料」「保安確認検査料」「検査代行手数料」などの名前で載り、整備を追加すればその料金が加わります。
名前に「検査」が付く行は、法定費用と店の料金の両方にあります。法定費用の検査手数料は、検査手数料の節の表にある1,850円・2,100円・2,500円・2,600円です。「保安確認検査料」「検査代行手数料」は、名前に検査が付いていても店が決める料金です。
- 重量税が、早見表か照会サービスの額と合っているか。照会サービスには、運輸支局など(軽自動車は軽自動車検査協会)で車検の手続きをする予定の日を入れる
- 自賠責が24か月か25か月か、新しい自賠責が11月1日以降に始まるか
- 検査手数料が、その店の車検の受け方の額か
法定費用の3つは、どの店で車検を受けても同じ決まりで額が決まります。店によって法定費用が違うのは、自賠責の月数、新しい自賠責の始まる日(2026年11月1日をまたぐとき)、車検の受け方、車検の手続きをする日(13年経過・18年経過の境目をまたぐとき)が違う場合です。店ごとの料金の違いは、総額から法定費用を引いた残りに出ます。
整備工場(認証工場と指定工場)には、料金と見積もりについて次の決まりがあります。
- 12か月点検・24か月点検などの定期点検と、それに伴う必要な整備の作業の料金を、工場の中の客から見やすい所に掲示する。自動車特定整備事業に常時使用する従業員が6人以上で、自分で管理するウェブサイトを持つ事業者は、サイトにも載せる
- 定期点検と、それに伴う必要な整備の作業を頼まれたら、必要と認められる整備の内容とその必要性を説明し、料金の概算見積りを書面かデータで渡す
- やっていない点検・整備の料金を請求しない。頼まれていない点検・整備を不当にして、その料金を請求しない
店のサイトにある車検料金表の法定費用は、表を作ったときの額です。2026年4月より前に作った表のままなら検査手数料が今より250〜300円少なく、11月1日以降に始まる自賠責の額も入っていません。
表の額が当てはまらない車
軽自動車を除く貨物車(4ナンバー・1ナンバー)は、車検の有効期間が1年です(車両総重量8トン未満は、新車から最初の車検までだけ2年)。重量税は車両総重量で区分された1年分の額で、自賠責は12か月か13か月で入ります。タクシーなど事業用の乗用車(緑ナンバー)も、車検が1年ごとで、表の額は使えません。軽自動車の事業用(黒ナンバー)は、重量税がエコカー以外の13年未満で5,200円などと、自家用とは違う額です。
250ccを超えるバイク(小型二輪)は、重量税がエコカー減税の対象外で、自賠責は24か月で9,640円(11月1日以降に始まる契約)です。検査手数料は持込検査が2,100円、指定工場なら窓口でもOSSでも1,500円になります。自家用の2年分の法定費用は次のとおりです。
| 13年未満 | 13年経過 | 18年経過 |
|---|
| 重量税 | 3,800円 | 4,600円 | 5,000円 |
| 合計(持込検査) | 15,540円 | 16,340円 | 16,740円 |
| 合計(指定工場) | 14,940円 | 15,740円 | 16,140円 |
バイクの13年経過は、初度検査年月から12年10か月以後に車検証の交付を受けるときで、数え方は普通車と同じです。
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出典
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