国土交通省は2026年2月26日、BMWおよびStellantisジャパン(プジョー・シトロエン・DS)の輸入車計4ブランド、延べ37,246台を対象としたリコールを発表しました。
特にBMWにおいては、走行中のステアリング操作に関わる重大な不具合が報告されており、乗員の安全に直結するため優先的な対応が必要です。対象車両のオーナー様は、速やかに正規ディーラーへ連絡し、点検と対策を受けてください。
今回のリコールでは、BMWにおいて「ステアリングホイールが意図せず旋回する」という走行時の安全を脅かす極めて危険な不具合が含まれています。
また、プジョー等のステランティスグループ車両においては「排ガス浄化フィルター(DPF)が過熱して破損する」「故障時に警告灯が点灯しない」といった、環境への悪影響や保安基準不適合につながる問題が報告されています。
対象車両: BMW X3 20d xDrive ほか 計740台
不具合部位: 操舵装置(ステアリングギヤボックスコントロールユニット)
不具合内容と危険性: ソフトウェアの設計検討が不十分なため、センサー故障時にステアリングアシスト機能が不安定になることがあります。走行中に操舵力が増大したりステアリングが振動したりするほか、最悪の場合、ステアリングホイールが意図せず旋回するおそれがあります。
全車両、ソフトウェアを対策プログラムに書き換えます。販売店での診断機による書き換えに加え、準備が整い次第、遠隔配信(OTA)による使用者自身でのインストールも可能となる予定です。
ステランティスグループの3ブランドについては、同日に2件のリコールが届け出られています。
対象車両: プジョー 3008、シトロエン ベルランゴ、DS 7 ほか 計14,141台
不具合部位: 原動機(エンジンコントロールユニット)
不具合内容と危険性: プログラムが不適切なため、DPF(粒子状物質浄化装置)に過大なススが堆積することがあります。そのまま再生処理が行われるとフィルターが過熱して破損し、排出ガス規制値を満たさなくなるおそれがあります。
修理時期と対応: 制御プログラムを最新仕様に更新します。またDPFを点検し、交換が必要と判断された場合は新品に無償交換します。
対象車両: プジョー 3008、シトロエン ベルランゴ、DS 7 ほか 計22,365台
不具合部位: 原動機(エンジンコントロールユニット)
不具合内容と危険性: プログラムが不適切なため、尿素SCRシステムが故障した場合に警告灯が点灯せず、異常を知らせることができないため保安基準に適合しません。
修理時期と対応: 全車両、制御プログラムを対策仕様に無償で更新します。
メーカーからのリコール案内状(ダイレクトメール)が届く前であっても、ご自身の車が対象に含まれているかご不安な場合は、各メーカーの公式サイトにある「リコール情報検索」に車台番号(車検証に記載)を入力して確認してください。
特にBMWにお乗りの方で対象車両に該当した場合は、重大な事故を防ぐため「まだ症状が出ていないから大丈夫だろう」と自己判断して放置せず、直ちにディーラーへ連絡して対応を協議することを強く推奨します。
国土交通省 発表資料(一次情報)