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    バッテリー上がり、ブースターケーブルのつなぎ方と外す順番―最後の黒をつなぐ場所、ハイブリッド車・EVは救援する側になれるか

    整備士オンライン編集部
    2026年10月11日 11:32
    約59分
    バッテリー上がり、ブースターケーブルのつなぎ方と外す順番―最後の黒をつなぐ場所、ハイブリッド車・EVは救援する側になれるか

    目次

    ブースターケーブルのつなぎ方と外す順番
    最後の黒と、最初の赤をつなぐ場所は車ごとに違う
    救援を頼む車の条件
    ハイブリッド車・EVのバッテリーが上がったとき
    ジャンプスターターを使うとき
    エンジンがかかったら
    自分でつながずに呼ぶ場面と料金
    冬に上がりやすい理由
    出典
    一次情報
    準一次(電池・用品メーカーの案内と製品の取扱説明書)
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    エンジンがかからず、ルームランプも暗いなら、バッテリー上がりが疑われます。救援してくれる車とブースターケーブルがあれば、その場でかけ直せます。JAFを呼ぶと、会員でない場合の料金は昼間の一般道で21,700円です。

    ケーブルをつなぐ箇所は4つです。迷いやすいのは最後の1本で、上がった車のどこにつなぐかは、取扱説明書の指定が車ごとに違います。つなぐ場所によっては火花が出て、バッテリーから出る水素ガスに引火するおそれがあります。救援を頼める相手がハイブリッド車やEVなら、その車が救援する側に回れるかどうかも、取扱説明書で確かめておく点です。

    次の見出しの番号は、電話で手順を伝えるときにそのまま読み上げられる順番です。

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    ブースターケーブルのつなぎ方と外す順番

    ルームランプが暗い、ホーンが鳴らない、エンジンをかけようとするとセルモーターが「カタカタ」と鳴る。どれもバッテリー上がりや電圧の低下で起きることがある症状です。セルモーターが勢いよく回るのにエンジンがかからないときは、ほかの原因が考えられます。電池工業会はこれをバッテリーではなく車側の問題とし、JAFは点火プラグが燃料でぬれて火花が飛ばない「プラグかぶり」の可能性が高いとしています。

    ブースターケーブルをつなぐ順番(赤→赤→黒→車体の金属部分)と外す順番を示した図
    ブースターケーブルをつなぐ順番(赤→赤→黒→車体の金属部分)と外す順番を示した図

    つなぐ前に、次の4つを済ませます。

    1. 救援車を、ケーブルが上がった車に届く位置まで寄せる。トヨタのハイブリッド車やEVの取扱説明書には、補機バッテリーが上がるとシフトをPから切りかえられず、前輪が固定されて動かせない場合があると書かれています
    2. 両方の車のエンジン(ハイブリッド車やEVはパワースイッチ)を切り、パーキングブレーキをかける。救援車はAT車ならP、MT車ならNにする。ライトやオーディオも切る
    3. 上がった車の電子キーを身につけておく。車種によっては、ケーブルをつないだときにオートアラームが作動し、ドアが自動で施錠されます(トヨタ)
    4. ケーブルの被膜の破れ、断線、クリップのガタを見て、傷んでいたら使わない

    赤と黒は、次の順番でつなぎます。

    1. 赤の片方を、上がった車のバッテリーの+端子へ。車種によっては、エンジンルームにある救援用端子へつなぎます(次の節)
    2. 赤のもう片方を、救援車のバッテリーの+端子へ
    3. 黒の片方を、救援車のバッテリーの-端子へ
    4. 黒のもう片方を、上がった車のエンジンの金属部分など、取扱説明書が指定する場所へ

    4本目の黒は、上がった車のバッテリーの-端子につなぎません。最後の1本をそこにつなぐと火花が飛びやすく、バッテリーから出た水素ガスに引火して爆発するおそれがあります。電気は電圧の高い方から低い方へ流れ、救援車の正常なバッテリーのほうが電圧が高いためです。ただし、-端子の近くにある決まった部品を指定している車もあり(次の節の表のホンダ インサイト 2026)、取扱説明書に指定があればその場所につなぎます。

    つないでいるあいだは、赤のクリップを車体の金属部分に触れさせないこと、赤と黒のクリップどうしを触れさせないこと、ケーブルを張った状態にしないこと、ケーブルや服を冷却ファンやベルトに近づけないことを守ります。ケーブルを張った状態にしないのは、外れたときに火花が出るおそれがあるからです。バッテリーの近くでは、たばこやライターの火も使いません。パナソニックとトヨタは、作業のときに保護メガネをかけるよう書いていて、トヨタは顔をバッテリーに必要以上に近づけないよう注意しています。

    つないだら、エンジンをかけます。

    1. 救援車のエンジンをかけ、アクセルを少し踏んで回転を高めに保つ
    2. 上がった車のエンジンをかける

    トヨタの取扱説明書は、救援車の回転を少し高めにしたまま約5分、上がった車のバッテリーを充電してから始動する手順です。ヴォクシーなどは、始動の前にスイッチを切ったままドアを1か所開け閉めします。かからないときもセルモーターを回し続けません。JAFは、セルモーターやバッテリーの負担を減らすため、始動操作をおおむね10秒以内にとどめるよう案内しています(車種により異なる)。

    エンジンがかかったら、つないだときと逆の順番で外します。

    1. 黒を、上がった車の金属部分から外す
    2. 黒を、救援車の-端子から外す
    3. 赤を、救援車の+端子から外す
    4. 赤を、上がった車の+端子から外す

    途中でケーブルから煙が出たときは、両方の車のエンジンを止め、バッテリー端子のクリップではなく、金属部分につないだ黒のクリップを外すよう、パナソニックは案内しています。

    最後の黒と、最初の赤をつなぐ場所は車ごとに違う

    ブースターケーブルをつなぐ場所は車ごとに取扱説明書で決められていて、ホンダの取扱説明書は「ケーブルをエンジンのスタッドボルト以外に接続しないでください」(N-BOX)のように、指定した場所以外につながないよう書いています。トヨタは、指定以外の場所につなぐと電子機器に悪影響が出たり壊れたりするおそれがある、としています。

    車種(取扱説明書・FAQの版)1の赤をつなぐ場所4の黒をつなぐ場所
    トヨタ ヴォクシー(2025年9月〜、ガソリン車)バッテリーの+端子図で示した金属部
    トヨタ ヴォクシー(2025年9月〜、ハイブリッド車)補機バッテリーの+端子図で示した金属部
    トヨタ プリウス PHEV(2025年7月〜)ヒューズボックス内の救援用端子図で示した金属部
    ホンダ N-BOX(ウェブ版「N-BOX 2027」)12Vバッテリーの+端子エンジンのスタッドボルト。ターボ車と非ターボ車で図が分かれる
    ホンダ インサイト(ウェブ版「INSIGHT 2022」、ハイブリッド車)ジャンプスタートボックスの+端子パワーシステムのスタッドボルト
    ホンダ インサイト(ウェブ版「INSIGHT 2026」、EV)12Vバッテリーの+端子12Vバッテリーセンサーの-端子側にあるナット
    日産 セレナ(C28、ガソリン車・S-HYBRID)バッテリーの+端子(エアダクトを外してから)車体の未塗装金属部。赤のケーブルから離れた位置
    日産 リーフ(ZE1)12Vバッテリーの+端子12Vバッテリーから離れたステーなど

    同じ車名でも、ハイブリッド車とガソリン車、年式の違いで手順が変わることがあります。自分の車の手順は、次のところで読めます。

    • トヨタは、車名と年式を選んで読めるウェブ版の取扱説明書があり、「万一の場合には」の「緊急時の対処法」にある「バッテリーがあがったときは」です。ハイブリッド車やEVでは「補機バッテリーがあがったときは」という名前になっています
    • ホンダは、ウェブ版の取扱説明書の「ジャンプスタートの方法」です
    • 日産は、よくあるご質問(FAQ)にガソリン車・S-HYBRID車の手順(No.73454)と電気自動車の手順(No.2138)があります。FAQには、エンジンルーム内の配置は車種や仕様で違うので該当車種の取扱説明書を確かめるよう、とも書かれています

    JAFや電池メーカーの一般的な案内は、上がった車のバッテリーから離れた、エンジン本体の金属部分(フックなど)を挙げています。パナソニックはこれを一般的な車両の一例とし、接続位置が具体的に指示されている車両もあるので、上がった車の取扱説明書を見るよう書いています。エンジンのないEVには、この目安は当てはまりません。

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    救援を頼む車の条件

    救援車のバッテリーは、上がった車と同じ電圧のものに限ります。12Vの車を救援できるのは12Vの車で、トラックは24Vと電圧が違うので救援車に使えません。容量も同じくらいが条件で、救援車のバッテリーが小さいと、つないでもかからない場合があります。バッテリーを2個積んでいる車は、その車の取扱説明書の手順に従います。

    ハイブリッド車は、救援してもらう側にはなれますが、救援する側について、JAFは「ハイブリッド車は車の構造上、他の車のバッテリー上がりを救援することはできません」としています。メーカーの取扱説明書の記載は、車種ごとに次のとおりです。

    • ホンダ インサイト(2022、ハイブリッド車): 「自車の端子を使用して別車両の救援をすることはできません。行った場合、自車が走行できなくなるおそれがあります。」
    • トヨタ プリウス PHEV: 救援用端子は他の車から充電してもらうためのもので、「この救援用端子を使用して、他の車のバッテリーあがりを救援することはできません。」
    • 日産 リーフ(EV): 「このクルマを救援車として使用しないでください。」

    トヨタのヴォクシーのハイブリッド車やホンダのCR-V e:HEVのように、バッテリーが上がったときのページに救援してもらう手順だけを書き、救援する側には触れていない取扱説明書もあります。

    救援を頼む相手は、12Vのバッテリーを積んだ、ハイブリッド車でもEVでもない車にします。JAFとここに挙げたメーカーの記載のどれとも食い違わない選び方です。知人のハイブリッド車しか近くにないときは、救援を頼まずに、ロードサービスを呼ぶかジャンプスターターを使います。

    ハイブリッド車・EVのバッテリーが上がったとき

    ハイブリッド車やEVのバッテリー上がりは、システムを起動するための12Vの補機バッテリーが上がった状態です。補機バッテリーが上がるとシステムが起動せず、READY(走行可能)の表示がつきません。ハイブリッド車で補機バッテリーが上がって起動できないときは、走行用の大きなバッテリーに電気が残っていても、そこから補機バッテリーを充電して起動することはできません。

    EVの走行用バッテリーが空になる「電池切れ」は別のトラブルで、JAFも別に数えています。2025年度のEVの出動理由は、2位が過放電バッテリーの2,364件、3位が駆動用電池切れの1,165件でした。

    救援してもらうときの手順は、ガソリン車とほぼ同じです。違うのは赤をつなぐ場所で、補機バッテリーがどこにあるかで決まります。

    補機バッテリーを後席の下や荷室に積む車が多く、トヨタは車種別の搭載位置をFAQにまとめています。アクアとヤリスハイブリッドは後席の下(運転席側)、2023年1月以降のプリウス(2.0L車)とRAV4ハイブリッドは荷室の運転席側です。表にない車種はボンネットの中を確かめるよう、同じFAQは書いています。

    GSユアサによると、補機バッテリーが車内にあるハイブリッド車の多くは、エンジンルームのヒューズボックスの中に救援用端子があり、赤はそこへつなぎます。補機バッテリーがエンジンルームにある車は、バッテリーに手が届くので救援用端子がありません。トヨタは救援用端子の有無を、取扱説明書の「補機バッテリーがあがったときは」で確かめるよう案内しています。ホンダのインサイト(2022)では、同じ役割の端子を「ジャンプスタートボックス」と呼んでいます。

    始動したら、READYの表示がつくかを確かめます。トヨタは、つかなければ販売店に連絡するよう書いています。日産のリーフは、ジャンプスタートの前に充電ケーブルを外すよう書いていて、外さないと車や充電機器を傷めるおそれがあるとしています。ここに挙げたトヨタと日産の車は、ガソリン車も含めて、押しがけでは始動できません。

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    ジャンプスターターを使うとき

    ジャンプスターターは、救援車の代わりに、本体に内蔵した電池からエンジン始動の電気を送る機器です。救援車がいなくても1人で始動を試せます。手順や使える車の範囲は製品ごとに決まっていて、取扱説明書に書いてあります。

    例として、セルスター工業のLJP-9600は、12Vの二輪車・四輪車専用で、ガソリン車は3,000cc、ディーゼル車は2,000ccまでが対象です。取扱説明書の手順は次の8段階で、始める前に車のシフトをPかNにし、パーキングブレーキをかけておきます。

    1. 本体の電源スイッチを押し、本体の残量表示が緑(61〜100%)になっていることを確かめる。もう一度電源スイッチを押して(1秒)、表示が消えたことを確かめる
    2. スマートクランプ(クリップのついたケーブル)の端子を、本体に奥まで差し込む
    3. スマートクランプの表示が緑で点滅していることを確かめる
    4. 赤のクリップを車のバッテリーの+端子に、続けて黒のクリップを-端子につなぐ
    5. スマートクランプの表示が緑で点灯していることを確かめる
    6. エンジンをかける。始動操作は3秒以内
    7. エンジンがかかったら、本体からスマートクランプを抜く
    8. 車のバッテリーから、黒、赤の順にクリップを外す

    かからなかったときのやり直しは、3分以上あけ、スマートクランプの表示が緑で点灯していることを確かめてからです。使ったあとは本体を充電してからしまいますが、始動の直後は本体の電池の電圧が大きく下がっているので、しばらくしてから充電します。

    この製品の黒のつなぎ先は、ブースターケーブルの4本目と違い、バッテリーの-端子です。セルスターの説明書は「本書と車両に付属の取扱説明書を確認してからおこなってください」としています。車の取扱説明書がケーブルのつなぎ先を指定し、それ以外につながないよう書いている車種(前の節の表)もあります。表に挙げたメーカーの指定はブースターケーブルについてのもので、ジャンプスターターにも当てはまるかは、表に挙げた取扱説明書のページにもセルスターの説明書にも書かれていません。2つの指定が食い違い、両方の指定を満たすつなぎ方を確かめられないときは、その車ではジャンプスターターを使わず、ロードサービスを呼びます。

    使える車の範囲や使い方の制限は製品ごとです。日立Astemoはポータブルパワーソースの3機種(PPS-18000、PS-18000、PS-16000RP)について、4,000cc以下の12Vガソリン車や3,000cc以下の12Vディーゼル車でも、寒冷地仕様でバッテリーを2個積んだ車には使わないよう、またジャンプスターター2台で同時に始動しないよう注意しています。本体が膨らんでいたら使いません。

    置き場所にも注意が要ります。リチウムイオン電池を使うジャンプスターターは高温で発熱、破裂、発火するおそれがあり、セルスターの説明書は「特に自動車の車内での保管、放置をしないでください」と書いています。製品評価技術基盤機構(NITE)に通知された製品事故情報では、2021〜2025年にリチウムイオン電池を使う製品で起きた事故2,140件のうち、124件が自動車の中で起きたものです。この件数には、調査中の事故や、原因は特定されていないもののリチウムイオン電池が原因の可能性があると推定される事故も含まれます。NITEは、暑い日の車内に置いたままにしないよう呼びかけています。同じ集計で、事故の半分を超える1,212件は充電中か充電直後でした。

    エンジンがかかったら

    エンジンはすぐに止めません。バッテリーが寿命だったり傷んでいたりすると、止めると次にかからないことがあります。

    充電は、アイドリングだけではあまり進みません。電池工業会は、エンジンをかけているだけでは充電量が少なく、近年はそれだけでは発電しない車もあるので、走ることが最も重要だとしています。パナソニックの案内は、ジャンプスタートのあとは専用の充電器で充電するか、2時間以上走って充電する、というものです。日産のFAQ(セレナの例)は、エンジンがかかってもしばらくエアコンやオーディオを使わないよう書いています。ハイブリッド車の補機バッテリーは、システムが作動しているあいだに充電される仕組みです。ホンダのインサイト(2022)は、12Vバッテリーの電圧が回復するまで「アイドリング(走行待機)状態」にしておくよう書いています。

    そのまま販売店や整備工場、バッテリー販売店で点検を受けます。発電機が不調だと、走っている途中でエンジンが止まることもあるからです。GSユアサは、2年以上使ったバッテリーが上がったら交換を考えるよう勧めています。ハイブリッド車の補機バッテリーについては、3年以上使ったものが上がったら交換を考えるよう、同じGSユアサが書いています。

    トヨタの取扱説明書は、バッテリーが上がると車のコンピューターが覚えていた情報が消え、初期設定が必要な機能があるとしています。ホンダのインサイト(2022)の取扱説明書は、ジャンプスタートのあとにブレーキやABS、VSAの警告灯がついたまま消えないときは、パワーシステムをいったん切って起動し直し、それでも消えなければ販売店で点検を受けるよう書いています。

    自分でつながずに呼ぶ場面と料金

    次の場面では、ケーブルをつながずにロードサービスを呼びます。

    場面理由
    高速道路の本線や路肩で止まったハザードランプ、発炎筒、停止表示器材で後続車に知らせ、全員がガードレールの外へ避難してから、110番・非常電話・道路緊急ダイヤル(#9910)で通報する
    バッテリー液が凍っている溶けるまでジャンプスタートはできず、凍ったまま行うとバッテリーが壊れることがある(ホンダ)
    バッテリー液が足りない、バッテリーから異臭がする電池工業会は、どちらの場合もそのバッテリーを使わないよう書いている
    セルモーターが勢いよく回るのにかからないバッテリー以外の原因(プラグかぶりなど)が考えられる
    何度か試してもかからないバッテリーの寿命や、セルモーターなど車側の故障が考えられる
    ハイブリッド車でREADYがつかないトヨタは販売店への連絡を案内している
    救援車やケーブルがない、作業に自信がないJAFは、この場合はJAFに任せるよう勧めている

    JAFに頼むと、会員でない場合のバッテリー上がりの応急始動は、昼間の一般道で21,700円です(2024年4月1日に改定した料金、税込み)。基本料は8時〜20時の15,700円に対し、20時〜8時は19,630円に上がります。高速道路の本線上では基本料だけで31,410円(8時〜20時)かかり、ロードサービス車の高速道路料金も実費で加わります。JAFの会員なら無料で、個人会員は入会費2,000円、年会費4,000円です。

    電話をかける前に、自動車保険のロードサービスを確かめます。多くの自動車保険に付いていますが、年に使える回数に制限があるのがふつうだとJAFは書いています。

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    冬に上がりやすい理由

    JAFが「過放電バッテリー」として数える、電気を使い切って上がった出動は、冬に増えます。2025年度の一般道路・四輪では、最も少なかった2025年6月が48,771件、最も多かった2026年1月が88,320件で、1.81倍です。年末年始(2025年12月27日〜2026年1月5日)の一般道路(四輪・二輪合計)では、過放電バッテリーと破損/劣化バッテリーを合わせて44,827件と、出動全体の83,720件の半分を超えました。

    GSユアサは、冬に上がりやすい理由を4つ挙げています。

    1. バッテリーの電解液の温度が下がると、取り出せる容量が減る。25℃で100%の容量が、0〜10℃では80〜90%になる
    2. 温度が下がると、充電もされにくくなる
    3. エンジンオイルが冷えて硬くなり、始動に要る電流が夏の約90〜120Aから冬は約150〜190Aと、約1.5倍に増える
    4. ヒーターやライトを使う時間が長くなり、電気の使用量が増える

    冬にはもう1つ、上がったバッテリーが凍りやすいという問題があります。電池工業会によると、満充電に近いバッテリー液は凍りにくい一方、放電して比重が1.100くらいまで下がると、凍る温度は-10℃前後です。過放電のまま放置すると、凍ったときの膨張で電槽が壊れる場合があります。凍ったバッテリーではジャンプスタートができないので、冬に上がったら置いたままにせず、早めに救援を頼みます。

    冬の前にできることは、1〜2週間に1回、1時間以上走ることです。アイドリングでは発電量がわずかなので、渋滞や信号待ちの少ない道を走るよう、GSユアサは勧めています。同社はバッテリーの寿命を2〜3年とし、トラブルが起きる前にバッテリー取扱店で点検を受けるよう勧めています。

    夏の暑さが原因で増えるバッテリーのトラブルと、走り出す前に見るところは猛暑とバッテリー―夏に増えるトラブルの種類と、走り出す前に見るところをご覧ください。雪道で立ち往生したときの備えは【保存版】数年に一度の寒波到来。本気で教える「雪道サバイバル」完全ガイド、交換用バッテリーの値上がりは補修用バッテリーとタイヤが上がる—9社の値上げと、戻った円で確かめられます。

    出典

    一次情報

    • JAF「自動車のバッテリー上がりと応急処置」(クルマ何でも質問箱)https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-trouble/subcategory-support/faq267
    • JAF「ロードサービスの料金を調べる」https://jaf.or.jp/common/about-road-service/estimate-costs
    • JAF「よくあるロードサービスの出動理由」https://jaf.or.jp/common/about-road-service/frequency
    • JAF「ロードサービス救援データ(2025年度:月別)」https://jaf.or.jp/common/safety-drive/library/road-service-report/fy2025-month
    • JAF「クルマのトラブル診断」(エンジンがかからない)https://jaf.or.jp/common/car-trouble-qa/engine-not-start
    • JAF「自動車保険のロードサービスとの違い」https://jaf.or.jp/common/about-road-service/contents/comparison
    • 一般社団法人 電池工業会「自動車用バッテリーあがりについて」https://www.baj.or.jp/safety/car/car05.html
    • 一般社団法人 電池工業会「自動車用バッテリーのよくある質問」https://www.baj.or.jp/safety/car/car06.html
    • 製品評価技術基盤機構「『夏バテ(夏のバッテリー)』にご注意を」(2026年7月15日)https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2026fy/prs260715.html
    • NEXCO中日本「もしもの時は(事故・故障)」https://www.c-nexco.co.jp/safety/justincase/accident/
    • トヨタ自動車 取扱説明書「バッテリーがあがったときは」(ヴォクシー 2025年9月〜)https://manual.toyota.jp/voxy/2509/cv/ja_JP/contents/vhch07se020410.php
    • トヨタ自動車 取扱説明書「補機バッテリーがあがったときは」(ヴォクシー ハイブリッド車 2025年9月〜)https://manual.toyota.jp/voxy/2509/hev/ja_JP/contents/vhch07se020409.php
    • トヨタ自動車 取扱説明書「補機バッテリーがあがったときは」(プリウス PHEV 2025年7月〜)https://manual.toyota.jp/prius/3064/phev/ja_JP/contents/vhch08se020408.php
    • トヨタ自動車「補機バッテリーの搭載位置を教えて。」https://toyota.jp/faq/show/238.html
    • 本田技研工業 取扱説明書「12Vバッテリーがあがったとき」(INSIGHT 2022)https://www.honda.co.jp/ownersmanual/webom/jpn/insight/2022/details/136166090-13705.html
    • 本田技研工業 取扱説明書「ジャンプスタートの方法」(N-BOX 2027)https://www.honda.co.jp/ownersmanual/webom/jpn/n-box/2027/details/690316a182a7b8-72236206.html
    • 本田技研工業 取扱説明書「ジャンプスタートの方法」(CR-V e:HEV 2026)https://www.honda.co.jp/ownersmanual/webom/jpn/crvehev/2026/details/67b30bdeea1d89-08162904.html
    • 本田技研工業 取扱説明書「ジャンプスタートの方法」(INSIGHT 2026)https://www.honda.co.jp/ownersmanual/webom/jpn/insight/2026/details/67b56c5c2c1722-44080688.html
    • 日産自動車 FAQ「ガソリン車・S-HYBRID車のバッテリーがあがった場合の対処方法を教えて。」https://faq2.nissan.co.jp/faq/show/73454
    • 日産自動車 FAQ「電気自動車の12Vバッテリーがあがった場合の対処方法を教えて。」https://faq2.nissan.co.jp/faq/show/2138

    準一次(電池・用品メーカーの案内と製品の取扱説明書)

    • GSユアサ「バッテリー上がりと寿命」https://gyb.gs-yuasa.com/knowledge/car-charging/
    • GSユアサ「冬に車のバッテリー上がりが増える理由」https://gyb.gs-yuasa.com/knowledge/car/column/column-03/
    • GSユアサ「ハイブリッド車のバッテリー上がりの対策と予防法」https://gyb.gs-yuasa.com/knowledge/car/column/column-04/
    • パナソニック「ブースターケーブルの使い方」https://panasonic.jp/car/battery/support/cable.html
    • セルスター工業「リン酸鉄リチウムイオン ジャンプスターター 取扱説明書」(LJP-9600)https://www.cellstar.co.jp/products/pdfs/ljp-9600_mn.pdf
    • 日立Astemoアフターマーケットジャパン「日立ポータブルパワーソースの使用に関して」(2023年8月)https://www.aftermarket.astemo.com/japan/ja/automotive/assets/docs/PortablePowerSource_Use_202309.pdf

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